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<藤心地区の取り組み> その4:藤心民児協発「災害時一人も見逃さない運動」


東武野田線「逆井駅」
東武野田線逆井駅。

藤心地区の住宅街
逆井駅周辺に広がる閑静な住宅街。

藤心小学校周辺の田園風景
住宅街を囲うように広がっている田園風景。
 

(柏市藤心地区の概要)
 柏市南部に位置する藤心(ふじごころ)地区は、東武野田線「逆井(さかさい)」駅を中心に住宅街が広がり、地区南部を縦断する大津川支流域には今なお多くの田畑が残っている。市中心部までは、車でも電車でも30分圏内にあることから、ベットタウンとして人口を増やしてきたが、団地造成から数十年を経た近年は、他地区同様、急速な高齢化が進み、将来における地域力の低下が懸念されている地域でもある。

 地区民児協は、平成8年に隣接する南部地区と土地区から分割・独立し、設立から13年と、その歴史はまだ新しい。武井征子会長によると、以前は地区会長の早期交代が続き、安定的な事業運営ができていなかったようだ。また、「何か独自の事業を行おうとしても、すぐに反対意見が出て、なかなか前に進まなかった」と、当時を振り返る。それでも、どうにか民生委員活動を軌道に乗せ、関係機関と連携し、地域のまとまりが持てないものかと日々頭を悩ませていたという。


(民生委員と地区防災活動)
 そうした中、目をつけたのが、「地域防災」活動に取り組むことだった。平成に入ってからというもの、平成7年の阪神淡路大震災や平成16年の新潟県中越沖地震をはじめ、全国では地震とそれによる震災が多発していた。これを受けて、全国では「民生委員・児童委員発 災害時一人も見逃さない運動」が展開され、市では柏市防災福祉K-Net(以下、K-Net)が動き始めるところだった。
 その一方、藤心地区の防災活動は、各町会・自治会が組織する自主防災組織に委ね、民生委員・児童委員(以下、民生委員に略)による活動も、ましてや地区全体での統一的な活動も行われていなかった。そうした矢先、タイミング良く舞い込んできたのが県民児協の助成事業(下記Q&A)というわけだ。この年間10万円の助成金を、地区防災活動費に充て、取り組みを開始しようと考えたのだ。

 当初、この助成制度を使って防災活動を行うことに、「民生委員がそこまでやらなくても」といった声も聞かれたようだが、地区民児協役員会での同意を得た上で「私が、半ば強引にこの助成制度に申し込んでしまったんです」と、武井会長は笑いながら話す。
 その背景には、民生委員に意識改革を迫る意図があったようだ。各担当区域において、要援護者を掘り起こし、日常あるいは災害時の支援につなげていくには、否が応でも各々の自発的な活動が求められる。ひいては、それが民児協の連帯感に繋がる。さらに、その延長線上にある、地域全体で行う防災活動を見据えていたのかもしれない。

 藤心地区がこの活動を始める平成19年度当初は、K-Netはまだ開始されて間もないこともあり、全市的な活動にまで進展していなかった。そのため、このK-Netに先駆けて、災害時における要援護者の支援方法や平時の見守り支援体制の整備などを進めていくことになる。


Q.指定民児協とは?
Anser:2ヶ年にわたり年間10万円の交付金を出す助成制度のこと。千葉県民児協指定2つ、全民児連指定1つの計3種類がある。特段、新規事業を行う必要はなく、これまで行ってきた活動のステップアップに活用できる。(→事業の概要はこちら)




その他の柏市K-Net・藤心地区関連ページ


   指定民児協の活動内容

   柏市防災福祉K-Net
    その1:柏市防災福祉K-Netとは?
    その2:町会と民生委員の役割
    その3:K-Net確立に向けて

   柏市藤心地区の取り組み
    その4:藤心民児協発「災害時一人も見逃さない運動」
    その5:地域の再確認
    その6:民生委員行動マニュアルと防災福祉マップ
    その7:民生委員から地区防災へ
    その8:今、できること